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ルフトハンザグループのMiles&Moreまとめ(2019年)

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A321 出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

ANAとは共同事業(JV)をしているため、ANAでヨーロッパ各都市発着便を予約すると、経由地からはルフトハンザやその傘下の航空会社の運航便を利用することになります。

欧州では圧倒的な就航路線網と供給量を誇る、規模としても非常に大きく、日本人でも比較的なじみのある航空会社のひとつではないでしょうか。

そのルフトハンザグループのマイレージプログラム、Miles&Moreは、グループ各社の他に、ヨーロッパの複数国のフラッグキャリアが採用しており、多くの航空会社で共通のプログラムという特殊さがあります。そして近年マイレージプログラムの大幅な変更を行った後、現在どのような仕組みになっているのか、日本ではあまり知られていないように思います。

会員でもある私にも複雑なプログラムだという印象ですが、できるだけ正確かつ分かりやすくしてみます。

尚、予想以上に長くなり、あまり見やすいまとめ方ではないかもしれません。
目次から関心がある点だけ読んでいただいて結構です。

1.マイルズアンドモアでマイルを貯める・使えるエアライン

https://www.miles-and-more.com/online/portal/mam/jp/earn/flight?l=ja&cid=1000276
こちらを参照しました。

①ルフトハンザグループの航空会社

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(出典:ルフトハンザ)

ルフトハンザ本体をはじめ、傘下の子会社・持ち株会社にしている以下の航空会社で獲得・利用できます。

航空会社 ハブ空港 備考
ルフトハンザ・ドイツ航空 フランクフルト、ミュンヘン
オーストリア航空 ウィーン
スイス インターナショナル エアラインズ チューリッヒ
ブリュッセル航空 ブリュッセル
ユーロウイングスジャーマンウイングス吸収) デュッセルドルフハンブルグ スターアライアンス非加盟
エア・ドロミティ ミュンヘン

以降これらの会社を①ルフトハンザグループと呼びます。

②マイルズアンドモアを採用している航空会社

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出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

この他にMiles&Moreを以下の航空会社が採用しています。

航空会社 ハブ空港 備考
LOTポーランド航空 ワルシャワ
アドリア航空 リュブリャナ
クロアチア航空 ザグレブ
ルクスエア ルクセンブルク スターアライアンス非加盟、ANA非提携

マイル積算ルールの説明のため、便宜上こちらを②M&M採用グループと呼びます。

①と②を合わせると、複数の国のフラッグキャリアや、傘下のリージョナル航空、LCCユーロウイングスなど、中央ヨーロッパを拠点とした多くの航空会社が1つのマイレージプログラムを利用していることがわかります。

③その他スターアライアンス加盟航空会社

マイルの積算や使用に関しては、スターアライアンスや個別で提携した航空会社も活用できるため、ここで言及しておきます。

ヨーロッパ 北米・中南米 中東・アフリカ アジア・オセアニア
スカンジナビア航空 ユナイテッド航空 ターキッシュエアラインズ タイ国際航空
Tapポルトガル航空 エアカナダ エジプト航空 ANA
エーゲ航空 アビアンカ航空 エチオピア航空 ニュージーランド航空
コパ航空 南アフリカ航空 シンガポール航空
中国国際航空
アシアナ航空
エバー航空
マルタ航空(一部) エアインディア

このグループをまとめてスターアライアンスグループと便宜的に呼んでみます。
(マルタは非加盟です)

2.アワードマイルの積算ルール

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①ルフトハンザグループ
②M&M採用グループ
スターアライアンスグループ
と3つのカテゴリーに分けました。マイル積算ルールをわかりやすくするためですので、公式の区分ではありません。

②はMiles&Moreというプログラムを①と同様に採用していながら、マイルの積算ルールは③のその他スターアライアンス加盟各社とほぼ同等だからです。

そして、マイルの呼び方を確認します。
アワードマイル」はよく使われる意味でのマイルで、搭乗だけでなく提携店での買い物やサービス利用でも獲得できます。
ステータスマイル」は上級会員の資格獲得や継続に必要なマイル。JALのFOP、ANAでのPPと同種で、搭乗によってのみ獲得できます。

では、アワードマイルの積算ルールを詳しく見ていきましょう。

①ルフトハンザグループ発券のマイル積算ルール

距離ではなく、支払った運賃をベースにして獲得マイルが決まります。

積算マイル=燃油サーチャージ料金含む航空運賃 (ユーロ) x 4(上級会員は x 6または5)
 
 例えば、計200€の航空券を購入した場合、ステータスがなければ800マイルの加算。
 フランクフルト-羽田を予約した場合、計2,000€ならば、8000マイルです。

運航がどの会社の便であっても、発券した会社によってこの積算方法になります。
正確には、このグループの会社を通じて予約した航空券番号が以下の数字で始まる場合です。

220xxxxx(Lufthansa
724xxxxx(SWISS)
257xxxxx(Austrian Airlines)
082xxxxx(Brussels Airlines)
Eurowingsの全航空券

簡単に言うと、自社販売の場合と理解できます。

旅行会社、オンライン予約サイトでは別の積算ルールの可能性もある

旅行会社(オンライン含む)での予約は上記5社での発券であってもこれらの数字でない可能性もあるようですが、正確にどのような場合か調べられていません。

ちなみに私が大手旅行会社のHISが運営している航空券予約サイトのSurpriceでルフトハンザ発券の航空券(エコノミーH,M)を購入した際、航空券番号は 220 ではじまるルフトハンザのものでしたので、マイルズアンドモアに積算する場合は、この運賃ベースの加算になります(私はANAに積算したのでANA設定の積算ルールが適用されます。本記事では扱いません)。

団体ツアーの予約は距離×クラス積算率になるようです。

おそらく旅行会社で予約しても団体割引の運賃でなければ、上記5社発券の航空券番号となり、運賃ベース積算だと思われます。
(確実ではありませんので、ご利用の際は自己責任でお願いいたします)

②M&M採用、③スタアラ各社で発券のマイル積算ルール

ルフトハンザグループでない他社(含むM&M採用会社)販売の場合、旧来多くの会社が採用していた、予約クラスと距離を基準にした積算ルールとなります。

積算マイル=飛行距離(マイル)×クラスに基づく積算率

このルールになる明確な基準は航空券番号が、220、724、257、082で始まらない場合と、Eurowings発券ではない場合。
多くは他社販売(M&M採用グループやスターアライアンスグループ発券、旅行会社の一部運賃で航空券を購入し、マイルズアンドモアに積算する場合です。

例えばANAで発券し、マイルズアンドモアにマイルを加算する場合、以下の積算率となります。

搭乗クラス 予約クラス マイル積算率
ファーストクラス A,F 300% (最低1,500マイル獲得)
ビジネスクラス C,D,J 200% (最低獲得1,000マイル)
ビジネスクラス Z 150% (最低獲得750マイル)
ビジネスクラス P 100% (最低獲得500マイル)
プレミアムエコノミー G,E 150% (最低獲得750マイル)
プレミアムエコノミー N 100% (最低獲得500マイル)
エコノミークラス B,Y 150% (最低獲得750マイル)
エコノミークラス H,M,U 100% (最低獲得500マイル)
エコノミークラス Q,S,T,V,W 50% (最低獲得250マイル)
エコノミークラス L,K 25% (最低獲得250マイル)

クラスと距離ベースということは、フランクフルト-羽田のエコノミーで予約クラスがHとMだった場合、運賃が25万だろうと10万円だろうと、5928×100%×2=11,856マイルが獲得できます。

ただしこのクラスと距離ベースは欧州外発着の場合です。
欧州の国内線や欧州域内線ではクラス別に一律固定のマイルとなります。

例えばLOTやエーゲなど、②や③のグループで発券してマイルズアンドモアに積算する場合国内線と欧州域内線は各クラス固定のマイル積算欧州域外線は距離とクラス積算率による積算となります。

以下は他社発券のルフトハンザ運航便に搭乗した場合のアワードマイル積算表です。

ドイツ国内線 / ヨーロッパ内国内線

搭乗クラス 予約クラス マイル
ビジネスクラス C,D,J 1,500
ビジネスクラス Z 1,000
ビジネスクラス P 500
エコノミークラス B,Y 1,000
エコノミークラス H,M,U 500
エコノミークラス Q,S,V,W 250
エコノミークラス K,L,T 125

ヨーロッパ内国際線

搭乗クラス 予約クラス マイル
ビジネスクラス C,D,J 2,000
ビジネスクラス Z 1,250
ビジネスクラス P 750
エコノミークラス B,M,Y 1,250
エコノミークラス H,Q,U,V 750
エコノミークラス S,W 500
エコノミークラス K,L,T 125

ヨーロッパ外の地域発着便ならびにヨーロッパ外の地域間を結ぶフライト

搭乗クラス 予約クラス マイル積算率
ファーストクラス A,F 300% (最低1,500マイル獲得)
ビジネスクラス C,D,J 200% (最低獲得1,000マイル)
ビジネスクラス Z 150% (最低獲得750マイル)
ビジネスクラス P 100% (最低獲得500マイル)
プレミアムエコノミー E,G 150% (最低獲得750マイル)
プレミアムエコノミー N 100% (最低獲得500マイル)
エコノミークラス B,Y 150% (最低獲得750マイル)
エコノミークラス H,M,U 100% (最低獲得500マイル)
エコノミークラス Q,S,V,W 50% (最低獲得250マイル)
エコノミークラス K,L,T 25% (最低獲得250マイル)

結局Miles&Moreではマイルが貯めやすいのかどうか

ここまでまとめて、なんとややこしいルールなんだ、という感想です。
マイルズアンドモアは、低コストで沢山貯められるプログラムなのかどうか、というのが一見してわかりにくいですね。

自社販売は運賃ベースの積算で貯まりにくくなった?高額運賃で貯めやすくなった?

運賃ベースのマイル積算ルールは、デルタやエールフランス-KLMなどが採用しており、マイルを貯めにくくなったと言われています。「マイレージラン(マイル修行)の時代は終わった」という声も聞かれます。

距離の長い路線で積算率が高いクラスを安く購入すればお得にマイルを多く獲得できる、という仕組みではなくなったからです。

一方、ファーストクラスやビジネスクラスの高額運賃で、かつステータスがあれば、むしろ運賃ベースのほうがマイルの獲得数は増えます

これに関する興味深い記事をみつけましたので勝手にリンクを貼ります。
ukmiles.net

他社販売では、クラス固定積算の欧州内は圧倒的に不利、欧州外は距離とクラスベース

他社で発券しマイルズアンドモアに積算する場合は、搭乗路線が欧州域内か域外かによって、ルフトハンザグループ発券の運賃ベース積算と比べてマイルが貯めやすいかそうでないかが変わります。

ヨーロッパ域内線に関しては、他社販売の場合は一律で固定されているため、かなり分が悪くなります。
そもそも欧州域内線をわざわざ他社で買うことはないと思うので、このケースは大陸間路線での欧州内区間が想定されます。

①ルフトハンザグループで購入の場合、運賃ベースのため、無ステータスなら250ユーロで1000マイル。K,L,Tなどの最安クラス往復で150ユーロなら600マイルとなります。

②③それ以外で購入の場合、クラス固定のため、エコノミーでは高額のY,B,Mで1250マイル、ビジネスでも2000までです。
低額のK,L,Tクラスの場合、どれだけ遠くても欧州内であれば片道125マイル、往復で250マイルしか積算されません。

ヨーロッパ外発着便の場合、逆に他社販売のほうが得なケースもあります。例です。
①ルフトハンザグループでは、運賃ベースのため、フランクフルトー羽田の往復を計2,000€で予約した場合、8000マイル。

ANAなどの他社では、距離とクラス積算のため、同旅程を同じ値段(約24万円)でU,H,Mなどを予約した場合、11,856マイルです。

現状では搭乗によってMiles&Moreのアワードマイルを貯めるなら、欧州内ではルフトハンザグループで発券し、欧州域外ではその他のスターアライアンス各社で、できるだけ積算率の高い予約クラスをできるだけ安く購入する、というのが基本的な戦略となりそうです。

その他のアワードマイルの貯め方

Hotels&Cars(ホテル)

一度に多くを稼げるわけではありませんが、ヨーロッパ内の移動が多く宿泊が多い人には、補助的に有効な手段かもしれません。

見たところ、1ドルにつき1マイルか2マイル、1回500マイル、というのが多そうです。

初めての利用で、金額に応じて2000マイルか5000マイルが貯まるというキャンペーンもしているようです。
milesandmore.points.com

マイルの購入(バイマイル)は廃止

2014年まではアワードマイルの購入ができましたが、現在はマイルを買うことはできません
フライトマイルまたはステータスマイルの購入 - HELP | Miles & More

3.上級会員の条件、ステータスマイルの獲得

次にステータスマイルの積算ルール、上級会員ステータスの概要をみてみます。

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出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

会員ステータスのランクは、低い順に
 Miles & More会員(一般会員)
 フリークエントトラベラー
 セネター
 HON Circle会員
となっています。

こちらから特徴を簡略化してまとめます。
Miles & Moreのステータスレベル

特典 Miles&More フリークエントトラベラー セネター HON Circle
資格 入会 暦年内に35,000ステータスマイル、または30便搭乗 暦年内に100,000ステータスマイル 2暦年以内に600,000HON Circleマイル
スターアライアンス シルバー ゴールド ゴールド
マイル有効期限 3年 期限なし 期限なし 期限なし
マイルボーナス アワードマイル最大50%、ステータスマイル・HON Circleマイルは25%追加
優先チェックイン なし Miles&More航空会社でビジネス ファーストクラスチェックイン ファーストクラスチェックイン
ラウンジ なし ビジネスラウンジ セネターラウンジ、スターゴールドラウンジ ファーストクラスラウンジ
ファーストクラスターミナル

スターアライアンスゴールドのセネターに必要なステータスマイル

上級会員に必要なステータスマイルの積算ルールは、②③販売の積算方法と同じです。

つまり、①ルフトハンザグループで購入しても、ステータスマイルは距離とクラスに基づいて計算されます。

先ほどの例(FRA-HNDを2000€でMクラス往復)だと、アワードマイルは8,000、ステータスマイルは11,856となります。
上級会員になると、+25%のため、14,820のステータスマイルが獲得できる計算です。

セネターはANAプラチナステータスよりも簡単・・・ではない

スターアライアンスゴールドでもある「セネター」には10万ステータスマイルが必要ですから、ANAの同格ステータスであるプラチナサービス5万プレミアムポイントの倍の要件。

ANAの場合、ステータスポイントであるプレミアムポイント(PP)積算は国際線がビジネスで最高150%(J)、ファーストでも150%+400搭乗PPに対し、
ルフトハンザではエコノミーで最高150%(Y,B)、プレミアムエコノミーで最高150%(E,G)、ビジネスでは最高200%、ファーストでは300%のステータスマイルが貯まります。

ということは、条件が2倍に対して、貯まりやすさは1.5倍から2倍。
ファーストクラス以外はANAでプラチナ達成よりも多く乗る必要があるということになります。

具体例を出してみます。エコノミーで最も積算率が高いクラス(プレエコも同積算率)を条件にしてみます。

フリークエントトラベラー以上になると、25%追加になります。フリークエントトラベラーは要件が低いので、すぐに+25%の恩恵を受けられるとして、フランクフルトー羽田に150%積算のクラスに乗った場合、22,230ステータスマイルが貯まります。
セネター(=スターアライアンスゴールド)要件の10万まで貯めるには5往復する必要があります。

ANAで同じ路線の100%積算クラスに乗った場合、片道400のボーナスがつくため、12,656PPが貯まります。
プラチナステータス(=スターアライアンスゴールド)要件の5万には4往復です。

ファーストクラス搭乗で比較した場合のみANAよりも少なくて済む計算です。

自社縛りなくスターアライアンス運航便のみで可能なため機会は多い

ANAはプラチナ要件の50000PPの半分をANA運航便で獲得する必要がありますが、マイルズアンドモアのセネターには、その区別がありません。

スターアライアンス各社の運航便だけで獲得したステータスマイルでもクリア可能、ということのようです。
運航会社の制限が緩いため、スターアライアンスいずれかの拠点がある地域に住んでいれば利用機会があるので、なかなかよいですね。

ANAと比較してルフトハンザのほうがゴールド達成しやすいのでは?と思っていましたが、数字上は達成しにくい、自社制限がないので機会は増えるようです。

個人的に大きい差は、ANAにはSFCという永久上級会員資格があることです。
セネターで10万ステータスマイルを貯めてゴールドを維持する必要がなくなります。

さらに上級のHON Circle会員の扱いはすごいですが、2年で60万ステータスマイルを搭乗で貯めるのは私には現実的ではないですね。

4.アワードマイルを利用して特典航空券

アワードマイルを利用して、ANAを含むスターアライアンスの各社で特典航空券が利用できます。

マイレージバーゲンで必要マイル数が大幅ダウン

ルフトハンザでは頻繁に、通常の特典航空券に必要なマイル数を半分にするなど、大幅なキャンペーンを行っています。

例えば現在(2019年3月)では、
ドイツ発だとニューヨークビジネスクラス105000→55000マイル
日本発はLOTでワルシャワクラクフエコノミー80000→40000マイル
となっています。

行きたい場所が対象になっているときは、お得に使えそうですね。

90日前までの特典予約で必要マイル数が割引に

ヨーロッパ発日本行き特典航空券の必要マイルは、ビジネスとファーストクラスで5月9日から増えるようで、次のようになります。

エコノミー 80,000
プレミアムエコノミー 105,000
ビジネス 142,000
ファーストクラス 222,000

少しずつ取得難易度をあげているのですね・・・
しかし、今年の3月1日からは、出発の90日前までに予約すると必要マイルが少なくなる制度が始まりました。

東京へはフランクフルト(ルフトハンザ)、ウィーン(オーストリア)、チューリッヒ(スイス)から半分の40,000マイルで利用可能になります。

これは評価できる制度ですね。
Early Birdの特典航空券なら最大65%のマイル割引

フライトの2週間前の特典予約でもマイル割引になる

出発の2週間前から2日前までの予約で使用マイルが割引になります。
日本へは70,000。
ヨーロッパ内は35,000→20,000になります。

特典の座席が残っているのか、という疑問もありますが、割引率や直前の予約という状況から、ヨーロッパ内で利用したいときに便利そうですね。

5.アワードマイルを効率的にためるクレジットカード

Miles & More MUFGカード

日本で発行されているカードで、マイルズアンドモアと提携しているのは、Miles & More MUFGカードです。
www.cr.mufg.jp

ゴールドカードで、年会費5400円(税込み)、マイル付与率1%ですが、楽Payというリボ払いに登録すると、税込後3000円引きの2400円、付与率は1.2%マイルになります。

また、通常会員でも、このカードを所持している間は通常3年のマイル有効期限がなくなります
入会ボーナスマイルは2,500

Miles & More MUFGカードプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

プラチナでは年会費30,240円(税込み)、マイル付与率1%、海外利用は1.5%。

こちらもリボ払いで、27,240円、付与率は国内1.5%、海外利用だと2%になります。
なかなかの付与率ですね。

さらに本会員、家族会員(年会費3,240円)ともにプライオリティパスが付帯しています。
同伴者も1名ずつ無料なので、合計4名で海外空港のVIPラウンジが利用できます。

プラチナのため、年会費がやや高いですが、付与率、プライオリティパスを考えると、なかなか魅力的なカードです。
www.cr.mufg.jp

まとめてみての感想

上級会員に関しては、エーゲ航空などスターアライアンス他のプログラムのほうが取得と維持の難易度が低く、またANAではSFCという永久資格もあります。Miles&Moreでの上級会員はHON Circleを体験してみたいという以外ではあまり積極的な理由が見つかりませんでした。

特典航空券をとるという目的には、アワードマイルの貯まりやすさと、特典航空券の割引予約の活用で、比較的少ない労力で特典航空券に交換できそうです。

上級会員は狙わず、プライオリティパスでラウンジ利用、カードも使ってMiles & Moreを貯め、特典航空券を利用する。というのもありかな、と思いました。

あるいはANAやエーゲなどで上級会員を維持しつつ、特典航空券狙いにサブ的な位置づけで貯めるのも欧州在住者なら検討してもいいかもしれません。