ANAウィーンー羽田プレミアムエコノミー:おすすめ座席の比較
プレミアムエコノミーは快適ですが、より楽なのはどの座席なのでしょうか。
どの席も快適なのですが、その中でも比較的評価の高い最前列と最後列を比較しながら、ANAのウィーンー羽田のB787-9に搭乗しました。
以前書いた記事の続きです。こちらはウィーン空港での乗り継ぎ時間とビジネスラウンジのみの報告でした。
flyermiles.hatenablog.com
甲乙つけがたかったですが、体力的・心理的な快適さで、1人の場合ベストなのは中央列で通路側の最後部座席だと感じました。
メリット、デメリットを踏まえて、そう思う理由を書いてみます。
- 往路NH206 ウィーンー羽田 B787-9
- 復路NH205 羽田ーウィーン B787-9
- ANAプレミアムエコノミーB787-9の座席の比較とおすすめ
- 終わりに:おすすめは一人なら最後部中央列通路側
往路NH206 ウィーンー羽田 B787-9
まず往路です。
便名 | NH206 |
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路線 | ウィーンー羽田 |
機材 | B787-9 |
機体番号 | JA875A |
出発予定時刻 | 12:35 |
出発時刻 | 12:54 |
到着予定時刻 | 6:35 |
到着時刻 | 6:17 |
予定飛行時間 | 11時間 |
搭乗ゲートはG31、奥から1つ手前でした。
往路の座席は人気の最前列バルクヘッド窓側を指定
シートの写真はこれしか撮っていませんでした。
座席は15K。横2席-3席-2席配列で縦3列プレミアムエコノミーの最前列窓側です。ANAのB787-9は縦2列もありますが、ウィーン路線では3列となります。
バルクヘッド席という、前が座席ではなく壁や仕切りの席で、前方の空間が他より広くなっているためエコノミーでも人気があります。
この席を選んだ理由は、前が広いということで、窓側であっても隣の通路側の人に立ってもらうことなく席を立てるからです。
離発着時や飛行中に景色を楽しんだり、人も通らず落ち着くことができたりしながらも、通路に出にくいという窓側のデメリットがありません。
ただしこの席は離着陸時には荷物を下に置くことはできないので上の収納棚に入れる必要があります。パーティションにあるポケットも小ぶりです。
外の景色が堪能できます。主翼の真横の席でした。
プレミアムエコノミーのシートは快適、ノイズキャンセリングで疲労軽減
エコノミーでの帰国に慣れている私には、座席幅が広くてゆったりしている快適なシートでした。ふくらはぎを支えるレッグレストもついており、10時間超でも身体の疲労を軽減することができました。足を置くフットレストは最前列席にはありませんが、特に気になりませんでした。
前方がさらに広い席だったため、窮屈感を全く感じることがありませんでした。
そしてプレミアムエコノミーで配布されるヘッドホンは、ノイズキャンセリング機能付。エンジン音や機内の雑音が低減され、作業や読書がはかどります。
疲労が少なかったのはシートのおかげだけだと思っていたのですが、ノイズキャンセリングによって機内での肉体的な疲労が軽減されるそうです。
そう言われるとそのような気がしてきます。
復路NH205 羽田ーウィーン B787-9
便名 | NH205 |
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路線 | 羽田ーウィーン |
機材 | B787-9 |
機体番号 | JA892A |
出発予定時刻 | 01:20 |
出発時刻 | 01:36 |
到着予定時刻 | 06:00 |
到着時刻 | 06:13 |
予定飛行時間 | 11時間40分 |
出発ゲートは記録を忘れてしまったのですが、110番ゲート前のANAラウンジに立ち寄ってすぐだったので、110か109だったと思います。
復路の座席指定は最後列中央通路側
座席は17D、縦3列の最後部、中央列の通路側でした。
最後部にしたのは後ろを気にせずリクライニングを倒せるからです。
中央列の通路側を選んだ理由は、自分が席を立ちやすく、また真ん中席の人が通路に出る場合に私が立たなくてもよい可能性があるからです。
私が通路側を選ぶときは、窓側や真ん中の人を通すために立つものだと思っているため、頻繁に立つことになったり眠っているときに起こされたりしても気にならないのですが、気分が落ち着かないこともあるのも事実です。
中央列ならば、真ん中の人は右から出るか左からでるかを選ぶわけで、二人組なら多くの場合私とは反対側から通路に出てくれます。
この狙いが功を奏し、お隣2席はご夫婦だったようで、通路に出る際はパートナーのいる側から出ていました。深夜便だったのとアルコールのせいでぐっすり眠り、復路は写真を一枚も撮っていません・・・
マスクとアイマスクなどのアメニティでさらに快適
耳栓や歯ブラシもありましたが、私はいただきませんでした。
マスクは保湿効果のあるもので、乾燥する機内(787型機はそれほど乾燥しませんが)では着用すると、その後の体調不良の予防にも役立ちます。
アイマスクは着け心地がよく、ノイズキャンセリングのヘッドホンもあり、快眠できました。眠れなくても着けて目を閉じているだけで休まるように思います。
ANAプレミアムエコノミーB787-9の座席の比較とおすすめ
SeatGuruのシートマップでは最前列が緑でGood Seatと評価を受けています。
では比較してみます。
最前列窓側席15K(&15A)のメリット・デメリット
私にはよかった点
- 前方の圧迫感が全くなく開放的
- 足元のスペースが他よりも広く足を伸ばせる
- 離着陸や飛行中の空を眺められる
- トイレなどに席を立つときに通路側の人に立ってもらう必要がない
前が広く足を伸ばすことができ、窓側で落ち着くにも関わらず通路に出やすい、というのが最大の魅力です。
通路側の人も足を伸ばすので、私が離席する際は気を遣って足を引いてもらってしまいましたが、伸ばしっぱなしでも、ぶつからずにまたげる程度の広さではあるので、2列目以降の窓側席より気楽なのは間違いないです。
私にはイマイチだった点
- リクライニングはほどほどにしか倒せなかった
- 通路に出やすいとはいえ、通りやすいように足を引いてもらうのは気が引けた
後ろの人には遠慮します。エコノミーより座席間隔があるので、深くリクライニングしても後ろの人が困ることにはならないかもしれませんが、限界まで倒す気にはなれませんでした。
また、通路に出るのには十分な広さですが、かといって通路側の人を全く気にせずに通れるわけではありません。
評価
十分以上に快適だったのですが、私が気を使いすぎてしまい、シートのよさを十分に満喫しきれなかった感があります。
どちらも全く気にならないタイプの人なら、最高の座席だと思います。
特に長身で脚が長い人にはおすすめです。
最後列中央通路側席17D(&17G)のメリット・デメリット
よかった点
- 通路に出たいときに出られた
- 隣(真ん中)の方は私のほうから通路へ出ることはなく、睡眠や映画などを妨げられなかった
- 後ろに誰もいないのでリクライニングを倒せるだけ倒せた
通路に出やすく、運よく隣がペアだったために真ん中の人が通路に出る際にも立つことがなく、そしてベッドのようになるほど倒れるわけではありませんが、背もたれを気兼ねなく深く倒せるという快適な座席でした。
私にはイマイチだった点
- 窓から外が見えない
飛行機に乗る楽しみではありますが、深夜発で眠気もあるため重要ではありません。
評価
気を使うストレスなく、十分にシートの快適さを活用することができ、しっかりと休息をとることができました。前の座席の人が席を倒しても圧迫感は気になりませんでした。
足元の広さは私には全く不満なくくつろげるものでしたが、脚が長い人は足を置くフットレストとふくらはぎを置くレッグレストを出した場合に少し狭く感じるかもしれません。
終わりに:おすすめは一人なら最後部中央列通路側
プレミアムエコノミーのシート自体が快適で、その中でもより快適な座席はどちらだろうかと、両方試してみました。
結果は、甲乙つけがたかったものの、気を遣わずに休息をとりたかった私には最後部中央列通路側のほうが楽でした。
隣の人のために起こされたり席を立ったりすることが気にならないので、1人なら今後も選びたいおすすめの座席です。
一方、長身、脚の長い人は前方に大きなゆとりがある最前列のほうが快適度が大きいかもしれません。
発着の時間帯と飛行時間や機内での過ごし方、同行者の有無によっても左右され、おそらく性格や好みなどでも個人差があると思いますが、事前座席指定で空席があれば試してみてください。