ヨーロッパ内でANAプレミアムポイントを貯めるSFC修行路線
ANAの上級会員であるステータスの獲得・維持には、搭乗によって得られるプレミアムポイント(PP)を一定数以上獲得する必要がありますが、要件の半分はANAのスターアライアンス提携航空会社で貯めた分でもよいことになっています。
そこで、ヨーロッパ内発着のフライトで、スターアライアンス提携航空会社を利用して、ANAのステータスポイントであるPPを低出費で獲得できる路線について情報収集しました。
結論を先に書くと、SASスカンジナビア航空のプレミアムエコノミー相当のSASプラスを利用して、ヨーロッパの南東部とスペインやポルトガルに行くのが効率よく多くのプレミアムポイントが獲得できます。PP単価8円台も比較的簡単に見つかります。
ヨーロッパには多数の航空会社と就航地があり、どこに何を使って行けばより効率がよいのか分かりにくいですが、現時点の検討の過程をシェアします。
- ステータスポイント目的の場合長い路線を探す
- 1.ヨーロッパ内のスターアライアンス加盟航空会社のハブ空港
- 2.ルフトハンザグループのハブ空港はヨーロッパ中央:乗継で遠くの都市へ
- 3.ハブが遠く、安めの北欧、ポルトガル、ポーランド、ギリシャ
- 4.最も使い勝手がよく、効率的なのはスカンジナビア航空か
- まとめ
ステータスポイント目的の場合長い路線を探す
ANAのプレミアムポイントの、欧州での積算は搭乗距離と予約クラスによるので、遠いところ到着で探します。
途中で各社のハブとなる空港で乗り継ぐ場合が多いので、ハブ空港をみてみます。
1.ヨーロッパ内のスターアライアンス加盟航空会社のハブ空港
EU圏内に拠点となるハブ空港を持つスターアライアンス加盟航空会社は以下の通りです。
- ルフトハンザ航空:フランクフルト(FRA)、ミュンヘン(MUC)
- スイス航空:チューリッヒ(ZRH)
- ブリュッセル航空:ブリュッセル(BRU)
- オーストリア航空:ウィーン(VIE)
- LOTポーランド航空:ワルシャワ(WAW)
- スカンジナビア航空:コペンハーゲン(CPH)、ストックホルム(ARN)、オスロ(OSL)
- エーゲ航空:アテネ(ATH)
- TAPポルトガル航空:リスボン(LIS)
地図で位置関係を表すとこうなります。
2.ルフトハンザグループのハブ空港はヨーロッパ中央:乗継で遠くの都市へ
上の地図でみると、ルフトハンザグループはヨーロッパの中央にハブ空港を持っています。
各ハブ空港からの就航地で、距離が長い路線を調べました。
ただしEUのシェンゲン圏内と英国に限定しました。
- フランクフルト⇔マデイラ(FNC):1760マイル(ルフトハンザ)
- ブリュッセル⇔グランカナリア(LPA):1890マイル(ブリュッセル航空)
- チューリッヒ⇔イラクリオン(HER):1200マイル(スイス航空)
- ウィーン⇔マンチェスター(MAN):896マイル(オーストリア航空)
各社の域内最長路線は離島が多いですね。
大陸というか本土では、ポルトガルやスペイン、ギリシャ、北欧が遠くなります。
100%積算クラスは運賃が高いですが、搭乗ポイント400追加され、往復した場合はこの区間だけで最大で2600~4300PP獲得できる計算です。
ヨーロッパ中央に位置し就航路線も多いことから、欧州内の多くの出発地からこれらのハブにアクセスしやすく、ルフトハンザグループの利用は便利です。
しかし、料金設定が比較的高めの印象です。
3.ハブが遠く、安めの北欧、ポルトガル、ポーランド、ギリシャ
次にハブ自体がやや欧州内のやや遠くにある場合です。
- 北のストックホルム・オスロ・コペンハーゲン(スカンジナビア航空)
- 北東のワルシャワ(LOTポーランド航空)
- 南東のアテネ(エーゲ航空)
- 南西のリスボン(TAPポルトガル航空)
これらは互いに距離があり、運賃もルフトハンザグループに比べると安いことが多いです。
距離が長くなるように各ハブ空港を結びます。
それぞれの距離は以下のようになります。
ARN-LIS 1865
LIS-ATH 1788
OSL-LIS 1722
LIS-WAW 1711
OSL-ATH 1638
CPH-LIS 1538
ARN-ATH 1524
ATH-CPH 1330
4.最も使い勝手がよく、効率的なのはスカンジナビア航空か
ところがスカンジナビア航空に関しては、このような三角飛びを通しで発券するのが比較的容易で、どこを出発地にしても大抵の場所への旅程が引っ掛かりました。
以前検索した北欧経由のローマーマラガの8月の日程です。
100%積算のSAS Plusの予約クラスPです。
往路はストックホルム経由で、FCO-ARNが1260、ARN-AGPが1870マイル
復路はオスロ経由で、AGP-OSLが1740、OSL-FCOが1250マイル
搭乗ポイントが400ずつ加算されるので、PPは7720
料金は68,130円のため、PP単価は8.83円となります。
この鋭角の長い距離を、単価としてはよい値段で購入可能なのは大きいです。